新型コロナの感染者は再び増加傾向にあります。感染拡大も気になる中で、人が集まる機会が増える年末年始も近づいています。

 松野官房長官は9日の記者会見で、「秋以降の感染拡大がオミクロン株と同程度の感染力、病原性変異株によるものであれば、新たな行動制限は行わず、社会経済活動を維持しながら感染拡大防止策を講じる」と話し、現状では新たな行動制限をしない姿勢を改めて強調しました。

 しかし、8日の全国の新規感染者数は8万1401人。先週から約1.2倍の増加傾向となっています。

 病床使用率が20%を上回った大阪府では、独自の基準「大阪モデル」を警戒を示す「黄色信号」に引き上げました。全国知事会でも…。

鳥取県の平井知事:
「私たちは残念ながら今、第8波に入り始めているのではないか。このように認識せざるを得ない状況であります」

「第8波」への危機感が高まっています。


まもなく迎える「年末年始」。どのような計画を立てているのか、街で聞きました。

会社員の20代女性:
「大学の友達と集まろうかなと思っているんですけど。忘年会もなかなかやりづらいところもあるので、でもやりたいなって思っています」

会社員の男性:
「もしかしたら友人と忘年会するかもしれないですけど」

会社員の60代男性:
「職場でも忘年会などは主だった規制はないですけど、それでもみんな気を付けようねって控えているというのが現状です」

 第8波が心配される中、まだ忘年会などを行うか迷っている人も見られました。

 年末年始に多くの人が訪れる神社では…。

(リポート)
「豊川市の神社では、年末年始の参拝の混雑を分散するため対策をおこなっています」

 愛知県豊川市の砥鹿(とが)神社。ここで12月1日から始まるのが「幸先詣(さいさきもうで)」。「幸先よく新年を迎えるよう年内にお参りする」という意味で、去年から分散参拝のため呼びかけています。

砥鹿神社の権禰宜:
「(コロナ前は)三が日で10万人近くは来ていただいていたのですけれど、ご時世柄、あまり皆さんが密集しないように、12月から随時こちらでお参りいただければ」

 幸先詣に合わせ用意しているのが御朱印です。

砥鹿神社の権禰宜:
「令和四年の十二月、今年の干支の『寅』、令和五年・幸先詣として来年の干支の『卯』の絵も入っております」

 輝く御朱印は、大晦日までとなっています。他にも分散参拝を促す準備を進めていました。

砥鹿神社の権禰宜:
「こちら破魔矢なんですけれど、令和5年の縁起物を12月1日からご用意しております。普段お正月に受けていただきますお札や縁起物も用意しておりますので、分散参拝というかたちでお越しいただければと思っております」