新型コロナの「第8波」に備えて、ワクチン接種が進みますが、また新たな変異株が日本でも見つかっています。

 頭が3つある冥界の番犬「ケルベロス」と、上半身がワシで下半身がライオンという「グリフォン」で、どちらも神話や伝説に登場する生き物です。

 かつて「ケンタウロス」と呼ばれた変異株が話題になりましたが、同様に複数のものが合わさってできた変異株ということで、科学者がつけたあだ名です。

 それぞれ正式には「BQ1.1」「XBB」といいます。

 国立感染症研究所によると、いずれも既に世界各地で感染が報告されていて、日本では兵庫県などでも確認されています。東海3県では未確認です。

 シンガポールでは、新規感染の半分近くが「グリフォン」に置き換わっているとまでいわれています。

 海外を中心に猛威を振るう2つの変異株ですが、感染症が専門の伊東医師によると、オミクロン株の変異株ということで「いずれも感染力が強く、免疫をすり抜ける力が強い」という性質があるということです。

 今後の感染増加を懸念しつつ「追加のワクチン接種をしていれば、新しい変異株にもそれなりの反応があるので、接種を検討してほしい」と話しています。