2022年の冬は、平年よりも寒くなるかも知れないと言われています。電気代の高騰などで節電意識も高まる中、今「湯たんぽ」が人気を集めています。

 放射冷却や寒気が流れ込んだ影響で、寒い朝となった17日の東海3県。気象台によりますと、名古屋で7.5度など愛知県の多くの地点や三重県の南部などで、今シーズン一番の寒さを観測しました。

 平年よりも寒くなる可能性もあるという今年の冬。気になるのは高騰する電気代。さらに電力の安定供給を確保するため、政府は7年ぶりに冬の節電を12月から要請と、「節電」の意識が高まっています。

会社員の女性:
「カイロとかひざ掛けとか、ちょっと寒いなと感じたときはしています。(暖房は極力)つけないようになんとかしています」

会社員の男性:
「ブランケットとか暖かい服を家の中で着る」

専門学生:
「センサーで人がいるときだけつく暖房器具を使っています。人が動いているときだけ動く」

 そんな中、注目されているのが「湯たんぽ」。35年前から湯たんぽを製造している、愛知県あま市の会社を訪ねました。

タンゲ化学工業の社長:
「こちらが湯たんぽを生産する最終工程の場所です。去年の同月でいうと多いものだと20〜30%アップという商品もあります。早い時期から節電要請も含めて少しでも省エネ、エコ暖房ということで、湯たんぽを買っておきたいという需要があるのではないか」

 一番売れているのはプラスチック製の湯たんぽ。100度のお湯を入れて布団の中で使った場合、9時間ほども温かさが持続するそうです。

 工場には大量の湯たんぽがありますが、今年はそれでも注文に対しギリギリで生産。「節電意識」の高まりを肌で感じています。

タンゲ化学工業の社長:
「1回注文した後のリピートの注文もスパンが短いなと感じます。夏前からこういうことを見越して生産していますけど、思っていた以上にスピードが速い。お客さまに迷惑をかけないように全力で頑張ってみんなで作っています」