61年前に三重県で起きた「名張毒ぶどう酒事件」で、再審=裁判のやり直しを求める集会が26日に名古屋で開かれました。

鈴木弁護団長:
「今度こそ最高裁自らが、再審開始決定を出すことを確信しています」

 名張毒ぶどう酒事件の裁判をめぐっては、今年3月に10度目の再審請求の異議審が棄却され、現在は最高裁で特別抗告を行っています。

 26日の集会で弁護団は、ぶどう酒の瓶に巻かれた「封かん紙」の糊の成分について、別の専門家の鑑定書も提出したことを明らかにし、改めて奥西勝元死刑囚の自白と矛盾すると主張しました。

 また26日は、奥西元死刑囚の特別面会人を務めた稲生昌三さん(83)が、今まで行ってきた支援活動を後任に引き継ぐことも明らかになりました。