新型コロナの影響で救急患者の受け入れ先が見つからないケースに対応するため、藤田医科大学病院が、一時的に患者を受け入れ応急処置をする協定を名古屋市と結びました。

 協定では、病床のひっ迫などで救急患者の搬送先が見つからない場合に、搬送先が決まるまで藤田医科大学病院が救急車を一時的に受け入れ、診察や治療などを行います。

 名古屋市によりますと、医療機関に受け入れを3回以上断られ、現場での待機時間が30分以上となった救急搬送困難事案は、2022年10月までで2700件余りにのぼり、コロナ禍前の2019年1年間の5倍以上になっています。

 名古屋市消防局は、同様の協定を昭和区の八事日赤と名古屋掖済会病院とも結んでいます。