地元出身の有名建築家が設計し、長く市民に親しまれた岐阜県羽島市の市役所旧庁舎の取り壊しが決まりました。

 羽島市の松井聡市長は9日の市議会で、市役所の旧庁舎を解体すると表明しました。

 羽島市役所旧庁舎は、地元出身で近代建築を代表する建築家・坂倉準三が設計し、1959年の完成から62年間にわたって使われていました。

 老朽化のため2021年閉鎖しましたが、デザインや機能性が高く評価されていることなどから、市が設置した検討委員会で保存や活用について議論を重ねてきました。

 しかし耐震性が低く、建物の外観を損なわない方法で補強する場合、最低でもおよそ17億円かかるため、検討委員会は2022年2月、市に「解体することが最良」と答申していました。