ドイツで開かれた世界最大級のロボットコンテスト「ワールドロボットオリンピアード」に、愛知の中学生が挑戦し、4位入賞を果たしました。

 アームを使い、器用にボールを持ち上げるロボット。

 2022年11月にドイツで開催された「ワールドロボットオリンピアード」通称WROの大会に、愛知から3人の中学生が参加しました。

 大会前、愛知県長久手市のプログラミング教室で大会に向け最終調整をしたのは、中学生3人組「MA・I・ZA・KU・RA」のメンバーです。

堀田壮真さん(15):
「ロボットをどのように動かすかっていうプログラムを作り上げていくのは、僕の強みだと思っています」

 ロボットは、コントローラーなどを使わず事前のプログラミングにより操作する「自律型」です。チームリーダーの堀田壮真さん(15)を中心に、毎日のように集まり世界大会に向け練習してきました。

 彼らが出場する「ロボミッション」部門では、災害現場に見立てたフィールドで消火の正確さと速さを競います。

プログラミング教室「ロボ団」長久手校の太田さん:
「全体が災害現場という想定で、この赤いオブジェクトと言われるブロックが、火事が起きているという意味なんです。この部屋の中は火事になっているという意味ですので、この部屋の中のどこかに消化する水という意味の青いブロックを落とす、これで消火できたという意味になりますのでポイントが得られるってことなんです」

「MA・I・ZA・KU・RA」は、予選の日本大会を満点のポイントで1位通過しましたが、世界で戦うにはポイント獲得だけでなく、クリアまでの時間がカギを握ります。

堀田さん(15):
「去年は5位だったので、今回はそれ以上取れるように頑張りたいと思っています」

 11月17日にドイツで開催された世界大会には、世界73の国と地域から365チームが参加しました。

 滑り出しは順調でしたが、スピードに意識がとらわれたのか、火事が起きた部屋に水のブロックを置くことに失敗。痛恨のミスにより、14位で初日を終えました。目標の5位以内には、もう一つの失敗も許されません。

 そして迎えた2日目は、見事ノーミスでフィニッシュしました。結果は81チーム中4位入賞で、見事目標達成です。

楠本さん(14):
「自信はつきました」

安松さん(13):
「ライバルとか色んな人と一緒に上がっていくのがいいかなって思ってます」

堀田さん(15):
「ドラえもんみたいなロボットを作りたいなと思っています。みんなが笑顔になれるようなロボットを作りたい」