中部電力の販売部門の子会社が新電力の顧客情報を不正に閲覧していた問題で、不正閲覧は8万5000件余りに上ることが明らかになりました。

 中部電力は1月、販売を担う中部電力ミライズの社員らが、送配電を担う中部電力パワーグリッドが管理する新電力の顧客情報を不正に閲覧していたと公表しました。

 その後の調査で、不正閲覧は2022年11月からの2か月で8万5000件余りに上り、ミライズの社員ら3393人が関わっていたことが明らかになったということです。

 これまでのところ「営業目的での利用は確認されていない」としています。

 電力自由化に伴い、電気事業法では大手電力会社のグループ内でも顧客情報の共有を禁じていますが、同様の不正は関西電力など5社でも起きています。