愛知県刈谷市の浄水場で8日未明、水質に異常な数値が検出され、給水が停止しました。一時、およそ1万3000世帯が断水しました。

 朝起きたら、水道の水が止まっていたということです。

刈谷市民:
「ビックリしちゃったよ、断水で。トイレに行かれへんし、風呂も入れないって言って」

 刈谷市水道課によりますと8日午前2時ごろ、「水源浄水場」で水質に異常な数値が確認され、一般家庭や学校などへの給水が緊急停止されました。この影響で、市の中心部を流れる逢妻川より北の7つの町で一時、およそ1万3000世帯が断水しました。

 午前9時ごろから徐々に水道が復旧したということですが、断水した地域の市民は…。

刈谷市民:
「今は(水が)出ます。いつもよりちょっと水圧が低いです」

 この地域の「富士松北保育園」では、給食を中止しました。また、バケツに水を貯めるなどの対応をとりました。

園長:
「トイレの流れがちょっと少ないので水を貯めて。給食はこちらの方で作らず、外部に委託しているところの協力で」

【動画で見る】朝起きたら水道水が出ず…浄水場で水質に“異常数値” 約1万3千世帯一時断水 火事も発生し「水槽車」出動

 午前8時半ごろには、断水が起きていた刈谷市西境町で火災が発生しました。水槽車が3台出動し、住宅など4棟が焼けましたが、火は3時間ほどで消し止められました。

 なぜ、浄水場の水質が悪化したのでしょうか。

刈谷市水資源部水道課長:
「給水する管に流れ込む手前で、水質のチェックを常に行っておりますので、そのチェックの中でトラブルが発生した。原因は究明しているところではございますけれども、おそらく良くない水が本来入ってはいけないような場所に入り込んだのではないかなと推測しております。安心安全な水を配れるように、今後も努めてまいりたいと思っております」

 給水は再開されていますが、一旦配水を止めたため、水が濁っているということで、市は給水車を出すとともに、濁りがなくなるまで水を出してから飲料水として使用するよう求めています。