去年8月、名古屋高速でバスが横転・炎上し、9人が死傷した事故で、死亡したバスの運転手の男性が10日、書類送検されました。

 名古屋市北区の名古屋高速・小牧線では去年8月、県営名古屋空港に向かっていた「あおい交通」の路線バスが横転して炎上し、運転手(当時55)ら男性2人が死亡、7人がケガをしました。

 警察は、バスの運転手の男性(当時55)を10日、過失運転致死傷の疑いで容疑者死亡のまま書類送検しました。

 バスの運転手の男性は、国の基準を超える長時間労働をしていましたが、警察は健康診断の結果などから事故との因果関係は特定できなかったとして、「あおい交通」の立件を見送っています。

 また、名古屋北労働基準監督署は、運転手6人に対して違法な時間外労働をさせていたとして、「あおい交通」野口営業所の所長(60)と運行課長(66)を10日に書類送検しました。

【動画で見る】死亡したバス運転手書類送検…9人死傷のバス横転・炎上事故 長時間労働との関係特定できず会社の立件見送り