新型コロナ感染防止対策のマスク着用ルールが、13日から「個人の判断」に委ねられることになりました。緩和初日は、マスクの着用を続ける人の姿が目立ちました。

 大勢の通勤・通学客が行き交う名古屋の金山総合駅。13日朝もこれまでと同様にマスクを着用して出勤する人の姿が多く見られました。

会社員の60代女性:
「マスク自体、あまり好きじゃないんですけど。しばらくは着けてこようかなと思っています」

会社員の50代男性:
「屋外なら外してもいいかなと思いますけど、やっぱりちょっと怖いので。家族も子供もまだいますので。電車の中とか屋内は常にしておこうかなと思っています」

 まだマスクを外すことに抵抗があるとの声が聞かれました。一方で、早速外している人もいました。

50代男性:
「マスクは基本しないですよ。今まで我慢していたので、やっと自由になれたかなという気はします」

会社員の40代男性:
「必要ないかなと思って。別に誰かと話すこともないから、影響はないかなと思って。ようやく解放されますね」

 午前10時過ぎ、名古屋駅の新幹線のホームで、利用客を見ると、乗る客も降りる客もほとんどがマスクをしていました。

【動画で見る】マスク着用が個人の判断に…『緩和初日』街の人の“判断”は 駅やホテルのビュッフェ等は着用派が目立つ

 政府は、通勤ラッシュなど混雑時にはマスク着用を推奨していますが、JR東海などは「着用を求めず個人の判断に委ねる」としています。

男子大学生:
「新幹線の中はちょっと人が多かったので、さすがにマスクは着けていたんですけど、降りた時はいいかなって思って外しました」

会社員の50代男性:
「マスクは今まで通りやるつもりです。新幹線とか電車の中はやりますけど、外は別にしないかな。完全に外すというのはなかなか難しいかもしれない」

 三重県鳥羽市のリゾートホテルのチャペルで開かれていたのは、伊勢理容美容専門学校の卒業式。

 袴やスーツを身にまとった卒業生達も、多くはマスク姿です。式ではマスク着用は生徒の判断に委ねていましたが、外して臨んだのは全体の3割ほどでした。

卒業生ら:
「卒業式に出るときは、あまりマスクとか着けたくないかなと」

「着けたままです。一応まだかかりたくないなと、怖いから」

「式中はしていたんですけど、謝辞を読むときは外させていただきました。人生に1回しかないので、外しても全然いいと思いました」

 名古屋マリオットアソシアホテルにあるビュッフェでは、ロビーにあったマスク着用などを呼びかける案内板や検温の機械をスタッフが撤去しました。

名古屋マリオットアソシアホテルの広報:
「もしマスクをされていないお客さまなどがいらっしゃった場合、本日からは特にこちらからお声がけをすることはなくなりました」

 この店でも、これまで食事中以外は求めていたマスクの着用や、料理を取り分ける際のビニール手袋着用は個人の判断に。テーブルの間に立てていたパーティションも外しました。ただ従業員は、当面マスク着用を継続するということです。

 緩和初日、店内を見ると殆どの客がマスクとビニール手袋を着用していました。

40代主婦:
「まだ気になるので。周りの皆さんの様子を見ながら」

別の40代主婦:
「無いと不安もあるかな」

会社員の20代女性:
「人混みあるし、食べ物もあるので。しゃべりながら一緒に取りたい」

会社員の60代男性:
「密の場所ではマスクはしていますけど、普段はマスクしなくてもいいのかなと思っています」

60代男性:
「(感染者数が)減ってきているじゃないですか。いいんじゃないですか、人それぞれで」

名古屋マリオットアソシアホテルの広報:
「お客さまから『どうしたらいいかな』という声もあるんですけれども、スタッフはマスクを着用しておりますし、空調設備も整っておりますので、ぜひ安心してご利用いただきたいなと思っております」

 多くの来場者で賑わう岐阜県羽島市のボウリング場。協会などの方針に従い、来場者のマスク着用については自己判断に委ねていますが、従業員は着用を継続しています。

 取材中に訪れた来場者は、皆マスクを着用していました。

男性客:
「自分はよくても、周りがしているとやっぱり嫌がられる。個人じゃないで、団体で皆さんやっているから」

女性客:
「自分がうつって大変な思いをしてもいけないし、人や家族にうつしてもいけないしね。暑くなって、人数が減ってきたらやめるかな」

 周囲のことも考えて着用している人が多いようです。こちらのボウリング場では今後も当面の間、体温チェックや消毒などは継続するということです。

コスモボウル羽島の支配人:
「マスク以外のものは、今まで通り引き続きやっていこうと思っています。安心していただけるように努めていきます」