15日は春闘の「集中回答日」でした。初回の労使交渉で回答を示していたトヨタ自動車をはじめ、大手企業では「満額回答」が相次ぎました。

 就任を前に、労使交渉に臨んだトヨタ自動車の佐藤次期社長は…。

トヨタ自動車の佐藤恒治次期社長:
「賃金賞与につきましては、いわゆる『人への投資』という総合的な我々の取り組みの中の一つの大きな指標であると思っています。今日は集中回答日ということで、(トヨタの回答が産業界にとって)良い方向に作用しているといいなと」

 トヨタは2月22日の初回の労使交渉で一発回答。ベースアップを含め、最も高いケースで月額9370円の賃上げや、月給6.7カ月分のボーナスという過去20年で最高水準の要求に満額で応じました。

全トヨタ労働組合連合会の事務局長:
「(組合の思いが)会社にしっかり伝わった結果として、満額かどうかにかかわらず、例年にない高い回答水準が示されている」

 組合員およそ36万人が加盟するトヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労連も会見で、多くの加盟企業から賃上げについて前向きな回答を得られたとしました。

 他にも、ホンダはベアと定期昇給分を合わせて月額1万9000円、日産も1万2000円の要求に満額回答。率にすると、ホンダは5%程度、日産も3.4%で、今の制度になってから最高となります。

 電機でもNEC、富士通がベースアップ分として月額7000円の要求に満額で回答しました。

【動画で見る】満額回答相次ぐ春闘…全トヨタ労連「例年にない高い水準」ホンダや日産も現制度では最高の賃上げに