
16日のWBC準々決勝で、日本はイタリアに快勝しました。東海地方で応援していた人たちも、ペッパーミルのポーズで熱く盛り上がりました。
決戦の地・アメリカへの切符をかけた、16日のWBCイタリア戦。先発を託された大谷翔平選手は、先頭打者を空振り三振に仕留め、エンジン全開です。
1回裏、1番打者のヌートバー選手。
その瞬間、ひときわ盛り上がっていたのが、名古屋市中区のスポーツバー「コート・オブ・アームズ」です。

この日のために新たに「ペッパーミル」を24個購入し、合わせて50個のミルを用意しました。
両手でコショウをひくポーズは、ヌートバー選手が活躍した際に披露する「ペッパーミル」のポーズで、「こつこつ粘り強く」という意味が込められています。
1回裏、ヌートバー選手がヒットを打つと、早速ペッパーミルが出ました。

客:
「粘り強く頑張ろう、日本!いけー!」
名古屋市千種区でイタリア料理店を営むチトさん一家では、来日13年・父のエジディオさんは両方応援。母・亜紀さんと子どもたちは…。
母・亜紀さん:
「日本です」
弟・クラウディオ健太くん(10):
「日本です」
兄・ジョルダーノ優人くん(13):
「イタリアです」
お母さんを挟んで熱い兄弟対決に…。

試合は3回裏、大谷選手が意表をつく送りバントで相手を揺さぶると、岡本選手がスリーラン。
名古屋のスポーツバーはコショウまみれになります。

チトさん一家では、弟はミルで喜び爆発、兄はショックを隠せない様子…。
5回表、1アウト1・3塁のピンチでヌートバー選手が好返球。これにスポーツバーの女性ファンは…。
ヌートバーファンの女性:
「ヌートバーが好き。大谷翔平より好き。イケメン」
すかさずペッパーミルです。
この後、イタリアが大谷投手からタイムリーを放ち2点差に。チトさん一家は…。
母・亜紀さん:
「入っちゃった〜」
兄・ジョルダーノ優人くん(13):
「いいぞ、いいぞ!素晴らしい!」
兄にも初めての笑顔が。

父・エジディオさん:
「まだわからな〜い。イタリア、サプライズ、オールウェイズ」
ダルビッシュ投手など継投が続いて迎えた最終回。湯浅京己投手の故郷・三重県尾鷲市では…。

尾鷲市民:
「京己!京己!」
湯浅投手が最後のマウンドに立つと思いきや、登板したのは大勢投手。
尾鷲市民:
「ちゃうやん。大勢!大勢!」
最後のバッターを抑えてゲームセット。チトさん一家は…。

弟・クラウディオ健太くん(10):
「勝利のペッパー!(Q.日本はどこまで行く?)優勝!」
兄・ジョルダーノ優人くん(13):
「(イタリア)もっと点取れ。(Q.日本を応援する?)僕が応援すると負けると思うな…」
父・エジディオさん:
「(イタリアが負けて)寂しい、ちょっとね。日本がんばれ!」
スポーツバーでは、店長がコショウの掃除中でした。

店長:
「めっちゃやられました。いやー初めての体験ですね、まさかペッパーをこれだけ拭くのは。頑張って拭きます。これで負けていたら、寂しい感じで暗い気持ちで拭くけど、勝ったしいいんじゃないですか」