中部国際空港から中国の天津便への直行便を日本航空も3年2カ月ぶりに再開しました。ビジネス利用だけでなく、中国からの本格的なインバウンド回復に期待が高まっています。

 日本航空は、中部空港から中国・天津への定期便を11日から再開。週2便の運航で、新型コロナの感染が拡大した2020年3月以来、3年2カ月ぶりの復活となりました。

利用客ら:
「(中国工場の)周年行事が2日後にあるので、そちらの方に行きます。直行便で行けるのは良いことだと思いますし、スムーズに行ければ良いことかなと思います」

「効率よく移動できのは非常にありがたいです。安心感もあって」

「これを狙って(来ました)。子供も小さいので、中国に行くとなるとJALが一番快適かなと思って」

 天津にはトヨタ系の工場などがあり、日本からはビジネス客の利用が多い路線ですが、逆に中国からは「ジブリパーク」などを目的とした観光需要が期待されます。

日本航空の中部支社長:
「中国発の観光需要が非常に高いものがあると思っております。双方向で業務と観光、これからどんどん高めていければと期待しております。準備が整い次第、どんどん増便をしていって、早期に2019年の時と同じような状態にもっていきたいと考えております」

 中国からのインバウンドに、デパートも期待を寄せています。

 名鉄百貨店では4月までに、免税カウンターのスタッフを2人増員。中国版のLINE「WeChat」のアプリに、5%の割引クーポンを掲載しています。

 対応を強化しているのは、中国人観光客に人気があるベビー用品店でも。4月から中国人への接客が増え、中には靴や服など30万円分購入する客も出てきたと言います。日本での「爆買い」復活に期待が高まります。

名鉄百貨店のインバウンド担当:
「(中国本土の)就航が決まったということなので、すぐ(売り上げの)実績に上がってくると思いますので、本当に楽しみにしています。いよいよスタートという形で、以前のように戻って、さらに(売り上げを)増やせることを期待しています」

【動画で見る】“爆買い”復活へデパートは準備着々…JALが中部空港からの中国本土直行便を再開 ビジネス・観光共に需要