8日夜遅くから9日朝にかけて、東海3県は大雨となる見込みで、土砂災害などに注意・警戒が必要です。2日の大雨で被害が出た地域では、再びの大雨に備えが進められています。

 8日午前中から九州や四国などで強まった雨。東海3県では、8日夜から大雨となる見込みです。9日午後6時までの24時間で予想される雨の量はいずれも多い所で、愛知で150ミリ、岐阜と三重で120ミリとなっています。2日の記録的な大雨で地盤が緩んでいる地域では、土砂災害に特に警戒が必要です。

 増水した川の水が農業用ハウスに流れ込み、大きな被害が出た豊川市のバラ農家は、復旧が進まない中、再びの大雨の予想に不安を募らせています。

バラ農家の佐久間さん:
「生育もすごく順調でうまく作れていたのでショックですね。また(大雨が)来ると聞くとお腹が痛くなるような気がしますね」

 今も土がむき出しになった愛知県豊川市の土砂崩れの現場。豊川市は再び災害が発生する恐れがあるとして、御津町広石の一部7世帯18人を対象に、警戒レベル4の避難指示を出しています。

【動画で見る】臨時休校を決めた市も…8日夜から東海3県で再び大雨予想 復旧進まぬバラ園「また来るのかとお腹が痛く」

 愛知県豊橋市も午後2時、市内全域を対象にレベル3・高齢者等避難の情報を出し、避難所を開設。さらに9日は市内の小中学校を臨時休校とすることを決めました。

(リポート)
「先日の豪雨で浸水被害があった住宅では、市の職員の方が具体的にどのような被害があったのか、罹災証明を出すうえでの確認作業を行っています」

 復旧が終わらない中、各地で再びの大雨への備えに追われています。

 3日には周りが冠水して一時孤立状態になった、豊川市の総合青山病院。

 6日から外来診療を再開させましたが、床下の設備が故障するなど完全な復旧には至っていません。

小森院長:
「建物の中に水が入ることは1回もない、二十数年の間。そこまで僕らも警戒していなかったというか、まさかというのが1番の印象です。電子機器、コンピューターとかそういうものを机の上とか、大きい機器は2階にあげる。なるべく上にあげることをやって水没の被害を少なくする」

 病院では、土のうや非常食の準備などを進めているということです。

 豊川市内のホームセンターでは、土のう袋を買い求める人の姿が見られました。

土のう袋の購入客:
「先週の雨で家が浸水しちゃったので。その後片付けるのが、泥を片付けたりするのがすごく大変だったので、とにかくなる前に用心しないとと思って」

 土や砂を用意しなくても、5分ほど水に浸けると膨らんで土のうの機能を果たす商品もあって、手軽な備えとして売れ行きが伸びているということです。