名古屋城天守閣の木造復元計画を巡り開かれた昇降機設置についての討論会で、一部の市民から不適切な発言があった問題で、障害者団体等が13日、抗議活動を行いました。

 この問題は、名古屋城天守閣の木造復元に向けた計画を巡り、6月3日に市が開いた市民討論会で、エレベーターの設置を求める障害のある男性に対し、ほかの参加者から差別ととれる不適切な発言があったものです。

<参加者>
「生まれながらにして不平等があって、平等なんですよ。どこまで図々しいのって話で、我慢せえよって話なんですよ。お前が我慢せえよ」

 この問題を受け、名古屋市役所には13日、障害者団体などの約150人が集まり、発言をその場で制止しなかった河村市長と市に対して抗議し、第三者委員会での検証などを求める申し入れを行いました。

抗議活動の参加者:
「1人の人を差別用語で攻撃する。しかもそれを市長はじめ市役所の職員もいたのに誰も止めようとしなかった。明らかに馬鹿にしている、私はそう思えてならない」

 名古屋城木造復元は当初2020年を完成予定としていましたが、既に大幅に遅れていて、今回の問題を受けて最終的な計画の取りまとめも延期となっています。