
愛知県瀬戸市出身の藤井聡太七冠が4連覇をかけ戦う王位戦の第3局が、北海道の小樽市で25日に始まりました。勝てば4連覇王手となります。
街並みが美しい北海道・小樽市。ニシン漁で財をなした網元の屋敷を移築したという旅館「銀鱗荘」で、王位戦七番勝負の第3局が始まりました。
21歳になってから初めての対局となる藤井聡太七冠。ここまでシリーズ2連勝で、今回勝てば4連覇に王手がかかります。
挑戦者の佐々木大地七段は先週、同時に行われていた棋聖戦で挑戦に失敗したばかりで、勝って流れを変えたいところです。
25日の対局は藤井七冠の先手で始まり、戦型を得意の「角換わり」としました。
2人が北海道に入った、対局前日の24日には・・・。
藤井七冠:
「名古屋はこの時季は毎年猛暑なんですけど、こちらに来ると本当に涼しいなといつも感じます。それぞれの土地の食事や名産も楽しめたらと思っています」
佐々木七段:
「藤井王位の先手番というのは驚異的な勝率を残されていますので、そこを一つ敗れるかというのは大きな課題だと思っている。勝てば流れも変わると思うので、精いっぱい頑張りたいなと思います」
対局は序盤の駆け引きが続きましたが、藤井七冠が仕掛けたところで昼食休憩となりました。
藤井七冠の勝負めしは、北海道の海の幸がふんだんに乗った「海鮮ちらし」で、佐々木七段は冷たい「小樽産鰊そば」でした。
この後も、午後のおやつに地元観光果樹園のアップルパイを選ぶなど、王位戦第3局は北海道グルメも楽しめそうです。
対局は互角の状態で、間もなく封じ手を迎えます。
【動画で見る】勝てば4連覇に王手…王位戦七番勝負第3局 先手・藤井七冠が得意の戦型“角換わり”に 佐々木七段が挑む