利用客の減少などにより名古屋鉄道が申請していた運賃値上げについて、国土交通省は「適当」と判断を示しました。

 名鉄はテレワークの定着などで年間の利用客数が2割ほど減少したことなどを理由に、初乗りを170円から180円にするなど、平均10%の運賃の値上げを申請していました。

 名鉄の申請に対して23日、国土交通省の運輸審議会は運賃値上げを「適当」と判断したため、国交大臣が近く認可し2024年3月から適用されることになります。

 運輸審議会は新型コロナの影響が依然不透明な面があるとして、期限付きの認可を検討するよう国交大臣に求めています。

 名鉄の運賃値上げは、消費税増税に伴う料金改定を除くと、1995年以来29年ぶりとなります。

【動画で見る】初乗り170円→180円など…名鉄が申請した平均10%の運賃値上げ 国交省「適当」24年3月から適用へ