現代美術家・福田美蘭(みらん)さんの作品展が、23日から名古屋市中区の美術館で始まります。

 会場には、見る角度によってツボが割れているように見える作品など、独自の視点で描いた作品およそ50点が展示されています。

 一人の女性を様々な角度から描いた作品は、菱川師宣の名画「見返り美人図」をユニークな視点で描いたものです。見返り美人を正面や後ろから見てみたいと考えて描いたということです。

 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロで崩壊した、世界貿易センタービルの展望台の作品は、もう見ることができない景色を残したいと、写真を拡大して描かれました。

 ウクライナのゼレンスキー大統領や、ロシアのプーチン大統領を描いたものなど、時事問題をテーマにした作品も展示されています。

 この作品展は23日から11月19日まで、名古屋市美術館で開かれます。

【動画で見る】もう見られない世界貿易センタービル展望台の絵画も…現代美術家・福田美蘭さんの作品展 名古屋市美術館