帝国データバンクの調査では2023年10月に値上がりする商品は、全部で4533品目に及びます。

 伊藤ハムはハムなどを値上げしますが、去年2022年から4回目の値上げです。また、サントリーや伊藤園の大きめのペットボトルや、ロッテのアイスのマルチパックなども値上げの対象となっています。

 値上げは食品だけではありません。電気やガスの料金は、国が燃料価格の高騰で補助金を出していますが、10月から補助が半額になります。その影響で、平均的な家庭で中部電力ミライズは月に782円、東邦ガスは420円の値上げとなります。

 この他にも、ゆうパックが基本運賃を平均で10%ほど値上げし、郵便料金も書留の料金が高くなります。

【動画で見る】消費者は既に“値上げ疲れ”か…10月から「4533品目値上がり」との調査結果 食品だけでなく電気やガスも

 このようにずっと値上げが続いていて、2023年8月の消費者物価指数は、生鮮食品を除く食料で、2022年の8月と比べて9.2%上昇しています。

 今後について帝国データバンクは、消費者が「値上げ疲れ」しているといいます。価格上昇に比べて家計の支出が伸びていない、つまり値上げをしても売上が伸び悩むという傾向が強くなっているということで、今後は値上げの動きも少し落ち着いてくるのではないかと見ています。