4年前、愛知県東浦町の障害者施設で、入所者への傷害の疑いで逮捕された元職員の男性を不起訴とした名古屋地検の処分について、検察審査会は「不起訴不当」と判断しました。

 2019年8月、東浦町の障害者施設「なないろの家」では、元職員の男性(48)が入所者の男性(当時55)の腹を蹴り大ケガをさせたとして逮捕され、2021年、名古屋地検が不起訴処分としていました。

 入所者の男性側は2023年4月に検察審査会に審査を申し立てていて、名古屋第二検察審査会は2023年9月21日付で不起訴不当の議決を下しました。

 議決書では「元職員の男性は逮捕前に傷害行為を認め、具体的な説明をしていた」などと指摘していて、これにより名古屋地検は再び捜査することになります。