5千万円以上の裏金疑惑がある大野泰正参院議員が、2022年の政治資金収支報告書を訂正したことがわかりました。キックバックとの関連はあるのでしょうか。

 12月13日、「捜査に協力して、一つ一つ丁寧に皆さまにご説明できる時が来ましたら、しっかりと説明をさせていただきたい」と話していた、岐阜県選出の大野泰正参院議員。

 安倍派の政治資金パーティーの収入から5千万円以上のキックバックを受けた疑いが持たれていますが、12月7日付で資金管理団体の収支報告書の訂正を届け出ていたことがわかりました。

 訂正は、派閥ではなく個人で開催した政治資金パーティー3回分の収入を計450万円分減額する内容です。

 関係者によると、安倍派では2022年のパーティーの後、キックバックした資金について「派閥ではなく、議員個人が開いたパーティーの収入として収支報告書に記載してほしい」などと、議員側に要請した疑いがあるといいます。

 450万円はこのキックバック分に当たるのでしょうか。

 事務所は訂正の理由について「捜査中のためお答えできない」としています。

 収支報告書には会計責任者の男性の名前の訂正印が押されていますが、男性は取材に「事務所から修正の連絡は受けておらず、自分は判子を押していない」と話しています。

【動画で見る】キックバックとの関連は…5千万円超の”裏金疑惑”ある自民党安倍派の大野泰正参院議員 22年収支報告書を訂正