自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、東海3県の議員が報告書に記載していなかった額が分かってきました。

 一連の裏金問題を巡り31日、安倍派は派閥の収支報告書を訂正しました。

 衆議院愛知12区が地盤で比例東海ブロック選出の青山周平議員は、2022年までの5年間で約230万円の不記載があったことを明らかにしました。

 参議院愛知選挙区選出の酒井庸行議員は、2021年までの3年間で58万円の不記載があったと公表し、使い道についてはパーティー券ノルマの不足分として支出していたことを明らかにしました。

 またこの他に少なくとも、衆議院愛知15区選出の根本幸典議員が不記載があったことを認めていますが、具体的な金額はこれまでのところ明らかにしていません。

 それぞれの議員は、遅くとも今週中には収支報告書の訂正を届け出るということです。

 この問題を巡っては、衆議院愛知7区選出の鈴木淳司前総務大臣もキックバック60万円を受け取っていたことを明らかにしています。

 参議院三重選挙区選出の吉川ゆうみ議員は、2023年までの3年間で240万円の不記載が見つかり、収支報告書を訂正したと発表しました。

 吉川議員は「政策活動費として政党支部の口座より人件費などとしていたとのことで、私的な目的に使用したり使途不明であるなどいわゆる『裏金』的な支出は一切ございません」とコメントしています。

 また衆議院三重4区選出の鈴木英敬議員についても2022年に280万円の不記載が確認され収支報告書を訂正したということです。

 鈴木議員は「当該還付金については、担当秘書において、1円も支出することなく手つかずの状態で全額保管してありました」などとコメントしています。

【動画で見る】青山周平衆院議員は約230万円…自民党安倍派の裏金事件 東海3県議員の政治資金収支報告書に不記載の額判明