アメリカのボルティモア港で大型の貨物船が橋脚に衝突し、橋が崩落しました。アメリカ最大級の海運拠点で起きた事故で、トヨタ自動車など東海地方への影響も懸念されています。

 アメリカ・メリーランド州のボルティモアで現地時間26日午前1時半ごろ、大型貨物船が橋に衝突し、橋が崩落しました。

 ボルティモア港は自動車の取扱量が13年連続全米1位で、現地メディアによると、事故の影響で港が長期間にわたって閉鎖される可能性があるということです。

 事故を受けて、トヨタ自動車の現地法人は「ボルティモアは北米事業の最重要港ではないものの、(アメリカからの)自動車輸出に影響が見込まれる」とコメントを発表しました。

 そのうえで「現時点では大きな混乱は予想していないが、長期的な影響と対策を見極めるため、状況を確認中」としています。

 日本からの輸出について、トヨタは「影響はない」としています。

多摩大学大学院の角井亮一客員教授:
「ボルティモアの方から日本に来る物としては、石炭が実は多いんですよね。石炭を使う火力発電、石炭を作って製造している鉄鋼、こちらの方に問題がありますので、日本の電気代、もしくは鉄鋼、鉄鋼が上がるということは自動車、そちらの価格が上がるということは想像できると思います」

【動画で見る】アメリカ最大級の海運拠点…ボルティモア港で起きた橋の崩落 トヨタ現地法人「輸出に影響見込まれる」