
捨てられるペットフードを集めて愛護団体に繋ぐ「動物版フードバンク」の取り組みが始まっています。
ペットの飼い主や繁殖業者から捨てられた犬などを保護して、新たな飼い主につなぐ活動をしている名古屋市南区の動物愛護団体「SORA小さな命を救う会」は、年間200~300匹の犬をレスキューしているといいます。
SORA小さな命を救う会の小嶋愛子代表理事:
「(物価高の影響が)かなり出ています。トイレシートとご飯がすごく値上がりしていますので。フードだけで(月に)大体16万円ぐらい」
続く物価高が活動を直撃し、なかでも保護犬の命をつなぐペットフード代は、月に16万円もかかるといいます。
そんななか始まったのが、賞味期限が迫ったりパッケージの変更などの理由で捨てられてしまうフードを集めて愛護団体に繋ぐ「動物版フードバンク」です。
8月13日、本来なら廃棄されてしまう鹿の内臓がエサとして贈られました。
動物版フードバンクTerminalの鈴木雅博代表理事:
「厳しい運営をしている愛護団体が増加している一方で、ペット用品も大量に廃棄されています。2つの社会課題をつないで、動物と人が幸せに共生する社会の実現を目指して立ち上げました」
動物版フードバンクは今後、飼い犬に合わず余ってしまうなどしたフードを集めるなどして、愛護団体に活かしてもらいたいとしています。
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