
新型コロナの後遺症の症状は様々で、悩んでいる人が多くいます。若い世代でも味覚や嗅覚の障害のほか、せき・倦怠感・頭痛、人によっては記憶障害などがあります。

コロナの症状が比較的軽い人の方が、後遺症を訴えることが多いと言われていますが、愛知医科大学メディカルクリニックの馬場クリニック長は、軽症患者に対する医療体制に原因の可能性を指摘しています。
馬場クリニック長:
「中等症・重症の患者は、入院治療を受けてその後も医療機関でフォローされるケースが多い。一方、軽症の患者は自宅やホテルでの一定期間の待機となり、医療機関に相談する時期がないことが関係しているのでは」
「一生治らないと怖い…」コロナ後遺症に苦しむ女子高生 2ヶ月以上味覚戻らず 医師「治療の確立がまだ」

自宅療養者の数が増加傾向にあり、心配は高まりますが後遺症が、この先も治らないというわけではありません。
愛知医科大学メディカルクリニックでのコロナ患者90人のうち、1カ月後の時点で症状が残っていたのは49人、3カ月後は28人、半年後は15人と、時間の経過によって徐々に改善していることもわかりました。

しかしまだ不明な点も多く、必ず治るという確立した治療法もないため、症状ごとに診療科につなぐというのが現状の方針です。
馬場クリニック長は、強い不安を感じている方は遠慮なく相談してほしいと話しています。