名古屋市では9月9日時点で、新型コロナの影響で32の保育園が休園しています。およそ2900人の園児が登園できない状況です。

 園児や職員の感染が判明した場合、最終登園日から最長で2週間、臨時休園となるため、保護者が仕事に行けなくなってしまうという問題が発生しています。

 これを受け、名古屋市は「緊急保育」という対策を行う予定です。

 名古屋市子ども青少年局・保育運営課は、緊急保育について「臨時休園中でも、在籍している保育園に子どもを預ける制度」と説明します。

 対象は、市内の保育園や民間の保育所など730園で、保健所から「濃厚接触者と判断されなかった園児」に限定されます。

 園内の消毒や濃厚接触者の調査などが済み、受け入れ態勢が整った園で行うことができるため、一部ではすでに始まっています。

 希望者は、休園期間中も預けたい日を指名してお願いすることができ、保育料は利用した日数に応じて「日割り計算」です。

重症化リスクゼロではない…“乳幼児の新型コロナ感染” 専門家「無症状多く見分け困難」大人が対策徹底を

 今まで陽性者が出ていない、名古屋市東区の保育園の園長に話を聞いたところ、「仮に陽性者が出てしまった場合は、安全確保ができれば前向きに取り組みたいが、職員の確保や希望者数など予想がつかないので、安心・安全の保育ができるのか不安がある」と話していました。