愛知県江南市に、昭和元年に創業した老舗和菓子店があります。この店の看板商品は、柔らかい羽二重餅でこしあんを包んだ、「嫁見餅」です。

■柔らかい羽二重餅でこしあんを包む…江南名物の「嫁見餅」

 江南駅から徒歩2分のところにある、創業96年の和菓子店「嫁見餅総本家」。店の看板商品は、店名にもなっている江南名物の「嫁見餅(よめみもち)」(750円)です。

【画像16枚で見る】創業96年の老舗和菓子店の看板商品『嫁見餅』柔らかい羽二重餅でこしあん包む

 銘菓「嫁見餅」は、江南が市となった昭和29年に地元のお祭り「嫁見まつり」にちなんで考案されました。

こしあんを柔らかい羽二重餅で包み、上にシャリシャリっとした食感の、そぼろ状のアンコをまぶしました。

「嫁見まつり」とは、この1年間に結婚した女性が良縁に恵まれたことを感謝し、姑と一緒に曼荼羅寺に参拝する江南の伝統行事です。かつては、江南駅から曼陀羅寺まで参拝の列が続くほど賑わったといいます。

 この店の女将も、結婚したばかりのおよそ30年前に綺麗な着物を着て参加したそうです。

■真ん中から切って2人で食べられるように…旬の巨峰を使った「ぶどう大福」

 最近登場した人気のお菓子もあります。旬の巨峰を使った「ぶどう大福」(230円)です。

真ん中から切って2人でも食べられるように、中には巨峰2粒を入れました。

 仲睦まじい夫婦が作る「嫁見餅」と「ぶどう大福」が自慢のお店です。