愛知県知多半島の野犬に寄生虫「エキノコックス」の感染が広がっています。ヒトに感染すると、10年前後の潜伏期間を経て肝機能障害などが起こり、腹痛・黄疸・発熱などの症状が表れます。

 放置すると、腹に水が貯まり死に至るケースもあります。

 感染しないためには、「エキノコックスの卵を口に入れない」が大原則です。そのためには…。

▼野山に行って帰ってきたらよく手を洗う
▼沢や川の生水を飲まない
▼山菜や野菜・果物は良く洗ってから食べる
▼感染源となるキツネや野犬などに接触しない

 また飼っている犬がかからないためには…。

▼エキノコックスにうつっている可能性のある野ネズミを食べないように、放し飼いにしない
▼散歩中には拾い食いをさせない

 などの注意が必要です。

 10年の潜伏期間中は、症状がなくても超音波・CT・MRIの検査などで分かることがあり、医療機関で医師に相談をしてください。

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 感染していた場合、治療は基本的には感染部分の外科的な切除や、薬で感染症の増殖を抑える対処療法となります。