
一段と寒さが増し、いよいよ「鍋本番」の季節が到来しました。鍋料理を食べると、からだも心もあたたまります。そんなお鍋ですが、具材から「うま味」を最大限に引き出すためのポイントがあります。

キッコーマンの調査によると、平日に食べられるお鍋は「おかず化」しているそうです。最後に雑炊や麺を入れてシメとして食べる人は少数派で、お鍋を「おかず」としてご飯と一緒に食べる人が62%となっています。
主役にもおかずにもなる、お鍋。いつものお鍋の「うま味」をワンランクアップさせるポイントを聞きました。
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重要なのは、鍋つゆの温度です。具材を、鍋つゆが沸騰しているときに入れるか、沸騰する前に入れるかで味わいが違うのだそうです。

肉や魚などのたんぱく質を含むものは、「うま味」の味わい方によってどちらか分けられます。
鍋つゆが沸騰した状態で肉や魚を入れると、加熱する事で素材の表面が変性することで、中からうま味が溶けださなくなります。身にうま味を閉じ込められるため、それぞれの素材自体の味を楽しめます。
対して、鍋つゆが沸騰する前に入れると、具材のうま味が鍋つゆに移るため、肉や魚の出汁を楽しむことができます。その際、加熱しすぎると具材が硬くなってしまうため、注意しましょう。

もうひとつ、お鍋で主役級の存在である「きのこ」。うま味が多い食材です。そのうま味を存分に味わうためには、鍋つゆが沸騰する前に入れましょう。うま味を鍋つゆに移して、出汁を楽しむのがおすすめです。
この冬のお鍋は、鍋つゆに具材を入れるタイミングを意識すると、より美味しく食べられるかもしれません。
出典・画像提供:キッコーマン株式会社