将棋界も4月から新年度です。藤井五冠の新たな戦いもいよいよ始まります。

 現在、藤井五冠は竜王・王位・叡王・王将・棋聖の5つのタイトルを持っていて、この5つの防衛と、残る3つのタイトル、名人・王座・棋王に挑むシーズンになります。

 タイトル戦が多いので、年間の大まかなスケジュールは決まっています。

 まずは4月から5月までが叡王戦です。第1局は4月28日に始まります。そして6月から9月に棋聖戦と王位戦。秋から年末にかけ竜王戦があり、年をまたいで1月から王将戦の防衛戦があります。

 この間に、まだタイトルを獲得していない王座・棋王の挑戦者決定トーナメントに挑むほか、年間をかけて名人挑戦をかけた順位戦を行っていきます。

 名人の挑戦は来年度で、今年度は最大で七冠を達成する可能性があります。

 五冠もあると「防衛する側」で予選を戦う必要がないことから、対局数は昨年度よりずいぶん減ります。対局を重ねるごとに強さを増してきた感のある藤井五冠は、実戦の少なさが不利になってしまうのか、それとも研究時間の増加で将棋に磨きがかかるのか…注目が集まります。

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