新型コロナウイルスの感染状況は落ち着いていますが、小学校での生活も対策を取りながら以前の姿を取り戻しつつあります。

 鍵盤ハーモニカやリコーダーを吹いたり合唱をしたりと、飛沫が飛びやすい音楽の授業。

 名古屋市教育委員会によりますと、感染リスクが高いとして5月まではNGとしていましたが、感染状況が落ち着いてきたとして、6月からは十分に換気をした上で人と人の距離をできるだけ2m、最低1m空けるなどの条件を整えればOKとなりました。

 ただ合唱はマスクをした状態で、リコーダーや鍵盤ハーモニカは吹くときだけ外して、終わったらすぐに着用するなどの工夫をしています。

 理科の実験は、理科室の机で対面する時間を目安で15分までとして、長時間にならないようにしています。時間が足りない場合は、一部の学校では実験映像を見て補完しています。

 家庭科室での調理実習や図画工作室で絵を描く際も、同様の15分ルールの方針です。

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 屋外での「休み時間」は、名古屋市ではお互いの体が接触するような遊びを行わないこと、会話をするときは一定程度距離を保つこと、ボール・遊具など共有物を触った後、授業の前後には手洗いの徹底を呼びかけています。

 夏の時期は、体育の授業、部活動、登下校時は熱中症リスクが高くなることが想定されるため、熱中症対策を優先しマスクを外すよう指導しているということです。