愛知県一宮市に8月にオープンした「つなぐの森ハリプー」は、全て国産の木で作られた子供の遊び場です。

大きな鳥が出迎える空間は、森の中をイメージした3階建てになっていて、至る所にこだわりがあります。

【動画で見る】全て国産の木で出来た子供の遊び場…予約で一杯の『つなぐの森ハリプー』手がけた地元工務店の人たちの想い

“ごっこ遊び”ができる場所は、食材やレジ、食器やかまどまで、小道具も木でリアルに作られています。

鳥のオブジェは「モリハリプー」という森の妖精で、この森のシンボル。

色々な所に小さな妖精も隠れています。

他にも、隙間から光を入れることで木漏れ日を再現したり…。

曲線や木の形を生かしたりすることで、本物の森にいるような感じを演出しています。

保護者:
「なんとなく木の温かみがありますよね」

別の保護者:
「子供の目線で作られているものが多いので、探検みたいで面白い」

平日で1人2時間500円。時間ごとの予約制で、定員は1回につき20人。9月分の予約はすでに埋まっているほどの人気です。

 こだわりが詰まった「森」を作ったのは、地元・一宮市の工務店の人々。

森の案内人の小田さん:
「日本は森林が7割を占めていて、たくさん使える木があります。先人が私たち後世の人たちのことを思って大切に育ててくれた木が全然使われていない」

国内の林業は海外産の木に押されているのが現状で、このままでは間伐などが行われず山が荒れ、土砂災害の原因にもなります。

そこで、国産の木を普段から使っている地元の工務店が立ち上がり、子供たちに木に親しんでもらおうと、国産の木だけを使ってこの遊び場を作りました。

森の案内人の小田さん:
「森の中に行かなければ、これだけ木に囲まれた空間はないので、森林浴を楽しむようにこの遊び場で楽しんでほしい」