
三重県桑名市の住宅街で先週、「サルの大群」が移動するのが目撃されました。どうしてこれほどまでのサルの大群が現れたのでしょうか。
住宅街に現れた1匹のサル。周りを見ると、夥しい数のサルの大群が…。屋根の上を自由に行き来し、マンションの排水管を伝って2階へ。

中には子ザルを背負った親ザルも。そして駐車場を一斉に駆け抜けていきます。車の上もお構いなしで、住宅街を大移動していました。
これは先週、三重県桑名市の住宅街で撮影された映像の様子。確認できるだけでも20匹以上いました。どうしてこれほどまでのサルの大群が現れたのでしょうか。
サルが移動した場所に停めてあった車をよく見ると、手のような跡が残されていました。
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サルの大群が目撃された場所の近くに住む人にも話を聞きました。
近所の住民:
「ここをタッタッと走っていって、車庫の上を通って向こうへいった。やっぱりびっくりしますけど」
別の住民:
「2〜3日に1回ぐらい見る時があったんですよ。犬の散歩をしている人がサルに襲われたのも見たことがあります」

桑名市の市街地では過去にも何度かサルが目撃され、住民がけがをしたり、取材班が追いかけられたりしたこともありました。
以前は群れからはぐれたサルが単独で現れることが多くありましたが、最近は今回のように、群れで住宅街に現れることが増えたといいます。
桑名市獣害対策室の担当者:
「住宅街のそばに栗とか柿の果樹が生えていますので、サルがそれを狙ってやってくるんですけども」

桑名市内では3つのサルの群れが確認されていて、今回は市街地近くに生息する40匹ほどの群れとみられています。
桑名市獣害対策室の担当者:
「サルの群れは、立場が上のサルからエサを食べていくんですけど、当然若いサルや小さいサルはなかなか食べられないと思うので、群れを維持するためにどんどん移動していってると思います」
この地域に20年前から住む住民は…。
近所の住民:
「以前はサルというとかなり山の方に行かないと(いなかった)。2〜3年前、(周辺の山で)造成が始まってから出てきたのかなという感じです」
サルが現れた際の対策を、市の担当者に聞きました。
桑名市獣害対策室の担当者:
「サルに向かって何かしらの嫌がらせ、追い払い行動をして下さい。どこのご家庭にもフライパンとお玉はあると思いますので、叩くだけでも十分音による威嚇はできます。庭先のホースで水をかけるのも手段の一つではあります」
ただし、子供の場合は襲われる恐れがあるので、目を合わせたり騒いだりしないよう、注意が必要とのことです。
※画像と動画の一部は視聴者撮影