愛知県安城市の歴史博物館は、安城市を中心とした歴史や文化を古代から学べる施設だ。

 安城市は名古屋の通勤圏でありながら、自然が豊かで農業先進国としても知られている。

大乗寺(だいじょうじ)という寺が建っているのは、かつて徳川家康の祖父・松平清康(きよやす)が居城した安祥城(あんしょうじょう)があった場所で、家康を語る上で欠かせない歴史スポットだ。

現在は安祥城の史跡全体が公園に整備されていて、大乗寺の隣には“歴博”の愛称で親しまれる「安城市歴史博物館」がある。

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この博物館では、安城市を中心とした文化や歴史を古代から現代まで学ぶことができる。

「驚きの資料」もあった。

安城市内で見つかった、縄文時代の女性の人骨だという。

歯も頭蓋骨に残ったままだ。

安城市堀内町で1927年に発見された「堀内貝塚」から出土した。貝殻から出るカルシウムで中和して、土器や人骨などもきれいな状態だ。

 安城市の「亀塚遺跡」から出土した「人面文壷形土器」。

壺の胴部に人面が描かれていて、弥生時代の風習を現したとされる貴重な土器で、重要文化財だ。

壷の真ん中に人の顔が描かれている。たくさん入っている線は入れ墨を表現したと言われていて、魔よけの意味で入れ墨をしたと考えられている。

当時の日本人の男性は、顔と体に入れ墨をしていたという。

安城市歴史博物館は、古代の貴重な文化を知ることができる場所だ。