秋が深まり、寒くなってきました。名古屋市中区大須にトロトロの焼き芋の店がオープンしました。

 名古屋・大須観音のそばに9月オープンした壺焼き芋専門店「moi,(モーイ)」。

ポイントは壺で作る焼き芋です。その秘密は…。

店長:
「壺の中でじっくりと遠赤外線効果で蒸し焼きにしているので、中までトロトロになって、そのうえ皮までおいしく召し上がっていただけるようになっております」

【動画で見る】糖度は驚異の“50度”…名古屋・大須に『壺焼き芋』専門店オープン 店長「遠赤外線効果で中までトロトロ」

 壺の中は200度近い高温。実はこの温度、芋のデンプンが甘い麦芽糖になる温度と同じです。石焼きではこの温度をオーバーしてしまいます。

甘みを宿す温度帯で2時間じっくり蒸し焼きにすることで、甘みを最大限に引き出し、芋の水分も飛ばずしっとり仕上がります。

また、針金のカゴにサツマイモを入れることで宙づりになり、均等に火が通るのもメリットです。

店長によると、一般的な石焼き芋の糖度が16度ほどですが、壺焼き芋は驚異の50度。さらに、壺だけに頼らず…。

店長:
「揉むことによって、お芋の中のトロトロさが増すので、中の繊維をほぐしているところです」

手間を加えて、よりおいしい焼き芋に仕上げています。

 この日のサツマイモは、なめらかな舌触りで上品な甘さが特徴の「シルクスイート」。日によっては「紅はるか」の場合もあります。

女性客:
「ホクホクじゃなくてトロトロだから、スイーツみたいな感じ」

 この壺焼き芋のペーストを使ったソフトクリームに…。

牛乳だけをミックスした、スイートポテトのような甘みたっぷりのラテも人気。食べ歩きの町・大須にぴったりです。

店長:
「お芋ってすごく手軽に食べていただけると思うので、そういったところでも(大須と)相性がいいのかなと。おいしいお芋を皆さんに身近に感じていただけるように頑張ってまいりたいと思っております」