愛知県犬山市の火葬場で、驚きの対応が明らかになりました。ペットを火葬する際、一緒にペットボトルなどのゴミが燃やされていました。

(リポート)
「こちらがペット用の火葬場です。この中にある動物炉で、従業員らがペットの亡き骸とゴミを一緒に燃やしていたということです」

 問題が発覚したのは、愛知県犬山市の火葬場「尾張北部聖苑」。運営する愛北広域事務組合が8日、ペットを火葬する際に、委託先の火葬業者の従業員らが、コンビニ弁当の空き箱やペットボトルなどのごみを一緒に燃やしていたと発表しました。

<SNSへの投稿内容>
「動物火葬の際、ゴミを一緒に燃やしている」

 SNSに投稿されたこの書き込みを、他の葬儀会社が発見。連絡を受けた火葬業者の調査で問題が発覚しました。

 組合によりますと、火葬を担当していたのは委託業者の従業員6人。ペットの飼い主や組合職員の立ち合いはなかったといいます。

愛北広域事務組合の課長:
「運営は組合がして、火葬の業務を委託している。まさかそのような対応がされていたとは思いもよらなかった。ペットの飼い主さまに対して、心よりお詫び申し上げます」

 ここでペットの火葬をしたことがある人は…。

火葬場を利用した人:
「今知って、ペットに対して悪いことしちゃったなって。許せないですね」

別の人:
「ロンちゃん、火葬場に連れて行ったもん。ショック。そんな…かわいがってたのに」

 一体なぜ、このようなことが起きたのでしょうか。火葬業者の聞き取りに対し、現場の管理者は「日常的になっていた。認識不足だった」と答えているといいます。

 この火葬業者は、1989年から30年以上にわたって組合から業務を委託。少なくとも10年以上前からはペットの死体とゴミを一緒に燃やしていて、現場ではそのことについて問題意識が持たれていなかったといいます。

火葬業者「五輪」名古屋支店の担当者:
「動物専用の火葬炉でございまして、それ以外の用途はございません。職員の問題意識が欠けていたと反省しております。施設のご利用者の皆さまをはじめ関係各位の皆さまに、大変なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」