愛知県岡崎市の町工場が作った、座っても寝ても体に絶妙にフィットして支えてくれる「着るビーズクッション」が、SNSで話題になり、ヒットしています。

 岡崎市にあるイオンモール岡崎のど真ん中で、下膨れした人形のような、洋ナシのような、謎の衣装を身にまとった人たち。衣装の正体は「着るビーズクッション」です。

 製造したのは、岡崎市にある「タキコウ縫製」です。家具メーカーの下請けとして、ソファや座椅子などを作っていましたが、自社商品の開発も行い、ビーズクッションなどを販売しています。

【動画で見る】メーカー「今日は何もしないぞという日に…」SNSで大バズリ“着るビーズクッション” 注文殺到で1カ月待ち

 縫うのは全て手作業で、大きさが通常の倍の生地を使って服のように縫っていきます。その後、心地よさを生み出すビーズを投入。

タキコウ縫製の広報:
「パンパンに入れずに7割ぐらいにビーズの量をとどめることによって、お客さんのどんな姿勢にもフィットする」

 通常よりも硬めのビーズを少な目に入れることで、絶妙のフィット感を実現したそうです。

 大人サイズでビーズは5キロもありますが、殊の外、重さは感じないそうで、座っても寝てもビーズが自在に形を変えて体を支えてくれます。

タキコウ縫製の広報:
「去年のイベントでお客さんに着てもらう体験会をした時に、『ぜひ欲しい』『販売してください』という声が多かったので、弊社の社長が販売しようと踏み切った」

 ビーズクッションの製造をPRしたいとウケ狙いで作ってみたところ、お客さんに大ウケ。「欲しい」という声が相次ぎ、商品化しましたが…。

タキコウ縫製の広報:
「去年の12月25日に発売してから、1カ月間全く1個も売れませんでした」

 しかし、ツイッターで12万を超える「いいね」がつくなど話題になり大逆転。2日間で1000個以上の注文が入り、現在は1カ月待ちだそうです。

 子供から大人まで3つのサイズがあり、値段は9800円から。オンラインショップで購入できます。

タキコウ縫製の広報:
「『今日は何もしないぞ!』っていう日に朝からこれを着て、一日中ぐうたらしてもらえたらと思います」