名古屋市中区栄のファッションビル「名古屋ラシック」に2022年3月、「AKOMEYA(あこめや) TOKYO」が東海地方初出店しました。東京や大阪などで13店舗を展開するお米店です。

「お米のおいしさを伝え、和食の可能性を広げる」をコンセプトに、スタイリッシュなしつらえの店内には様々な工夫がしてあります。

(リポート)
「これ米ですよ。石鹸かと思うような、こういう風にパックになっているんですね」

 全国の生産者や産地から厳選し、精米した米がおよそ25種類。長期間保存できるよう、オシャレな2合サイズのパッケージで販売しています。

【動画で見る】東京等で13店舗展開の“米屋さん”…『AKOMEYA TOKYO』名古屋に出店 ユニークさの背景に米の未来への思い

 また店には、全国の産地に出向き、その目でおいしい米を選んできたコンシェルジュがいて、客の好みに合わせた選び方や炊き方など何でも相談できます。

AKOMEYA TOKYOの担当者:
「カレーの時には食感がしっかりしたお米を選んだりとか、和食の時は甘みの強いお米を選んだり」

 お米を取り巻く品も充実。ふりかけや海苔などのごはんのお供や、茶碗に調理器具、ご飯を炊く専用の土鍋など、1500種類以上並びます。

 こうした工夫を凝らしたのは、お米の消費量が減っている中で、もっと食べてもらいたいという思いからでした。

 日本人1人当たりの米の消費量は、1962年をピークに年々減少。2020年には年間およそ51キロと半分以下に。

 また、農家の後継者不足の問題もあります。

AKOMEYA TOKYOの担当者:
「以前、福島のお米の農家さんの所にいて実際に栽培をお手伝いさせていただいたんですけど、高齢の方だったので後継者がいないという問題も起きています。生産者さんの思いも汲んで販売につなげるというところが、われわれの思いとして持っております」

 ユニークなお米店。その背景には米の未来への思いがありました。