東海道新幹線は16日、運転を再開したものの、静岡の大雨で運転見合わせとなりました。どういった基準で運行を決めているのか、JR東海や専門家に話を聞きました。

 東海道新幹線は、16日朝の始発から運転していましたが、静岡県内で想定外の大雨が降ったため運転を見合わせました。

 16日午後2時すぎから順次運転を再開しましたが、列車の遅れが最大で9時間半にもなったため、夜通し運行を続け、全車両の運行を終えたのが17日の朝6時半ごろでした。

 これによって、17日の始発列車の準備に時間がかかり、一時運転を見合わせたり、運休が出たりすることになりました。

 大雨で東海道新幹線が止まってしまう理由について、JR東海によると、独自の雨量計があり、運転を見合わせる4つの基準があるということです。

 1時間で60ミリ以上の雨が降った場合や、降った雨が土のなかにどれぐらい溜まっているかを示す土壌雨量指数などがありますが、4つのうち、どれか1つでも基準を超えれば、運転見合わせになるということです。

【動画で見る】そもそも“雨に強くない構造”…東海道新幹線を巡る大混乱はなぜ起きたのか 運転を見合わせる「4つの基準」

 東海道新幹線は「雨に強くない構造」だと言われていて、鉄道ジャーナリストの梅原淳さんによると、東海道新幹線は土を盛った上にレールを設置する「盛り土区間」が多いため、大雨の影響で陥没や崩壊などのトラブルが発生する可能性が高く、コンクリート製の高架などに比べ雨には強くない作りになっているということです。