愛知県豊川市で「お稲荷さん」の愛称で親しまれている「豊川稲荷」は町の代名詞でもあります。現在新しい本堂を作っていて、2024年3月まではご本尊を参拝することができます。

■日本三大稲荷の1つとしても知られる「豊川稲荷」

 「豊川稲荷」は、JR豊川駅から徒歩5分ほどのところにあります。

【動画で見る】地元の人に聞いた愛知県豊川市の"テッパン3選"「妙厳寺の千手観音像」「変わり種いなり寿司」「きくらげラー油」

京都の「伏見稲荷大社」、佐賀県の「祐徳(ゆうとく)稲荷神社」と並ぶ、日本三大稲荷の一つとしても有名です(日本三大稲荷については諸説あります)。

祈願成就の御礼として信者の方たちが奉納した約1000体の狐像が祀られている霊狐塚(れいこづか)。

「願いが叶う」パワースポットとしても知られています。

■豊川稲荷は実は「寺」…意外と知られていない正式名称は「妙厳寺」
 意外と知られていませんが、豊川稲荷は「妙厳寺(みょうごんじ)」というお寺の中にあります。

神社ではなくお寺です。

豊川稲荷は、妙厳寺を守る神様として、鎮守しています。その妙厳寺が祀っている神様が白い狐にまたがっていることから、「豊川稲荷」が通称として広まったということです。

■24年3月末までの予定…今しか見られない「ご本尊」
 豊川稲荷では2024年3月まで、ご本尊の千手観音を参拝することができます。新しい本堂とご本尊を作っているため、現在は客殿の瑞祥殿(ずいしょうでん)の2階に祀られています。

妙厳寺の役寮:
「いま造っている新しい本堂が完成したら、そちらに祀られてしまうので、近くでお参りできるのは今だけですので、特別です」

ただし、カメラでの撮影はできません。

妙厳寺の役寮:
「お参りするお姿を撮っていただくというふうです」

今新しく作っている本堂には新しいご本尊も祀られることになっていて、瑞祥殿には、その絵が展示されています。

草間役寮:
「新しいご本尊様(千手観世音菩薩)を今作っておりまして、今あるご本尊様がそのまま中に入ります」

絵は実物大で書かれていて、現在のご本尊は、新しいご本尊の中に入るということです。

草間役寮:
「胎内物として1つの仏様としてお祀りしますので、基本的には出てくることはない」

ご本尊を参拝できるのは、2024年3月31日までの予定です。

2023年8月21日放送