17日朝、名古屋で氷点下1.6度を観測するなど、各地で厳しい寒さとなりました。寒さと震災の影響で、防災グッズの売り上げが前年の約5倍となっていて、品薄となる商品も出ています。

 岐阜県高山市六厩では17日朝、氷点下16.7度まで冷え込み、幻想的な風景が広がりました。キラキラと浮かぶ氷の結晶、大気中の水蒸気が凍る現象「ダイヤモンドダスト」もみられました。

観光客:
「初めて見たので感動しました。早起きしたかいがあったなと思います」

別の観光客:
「きれいだったですね。最高やったね、今朝は」

 東海3県は、名古屋と岐阜で氷点下1.6度を観測するなど、各地で厳しい寒さとなりました。

通勤する男性:
「最近一段と寒くなってきたなと思う。温度調整が難しい。もう少し厚着してくればよかったなと思います」

通勤する別の男性:
「自転車なので寒くて。手袋、マフラー、たまにスパッツをはく時もあります」

 厳しい寒さの中、能登半島地震の被災地では、多くの人が避難生活を送っています。真冬の震災は、防災グッズの売れ行きにも影響していました。

【動画で見る】地震受け売上が約5倍の店も…真冬の震災が防災グッズの売れ行きにも影響 “アルミ製ブランケット”は品薄に

 名古屋市中村区の「ハンズ名古屋店」では、非常用トイレなど約400種類の防災グッズを取り揃えていますが、まだ1月半ばにもかかわらず、既に2023年1月の1カ月間と比べて売上が約5倍になっているといいます。

 中でも注目されているのは「寒さ対策」のグッズです。

ハンズ名古屋店の担当者:
「アルミ製の簡易ブランケットなんですが、通常ですともうちょっとたくさん種類があるんですが、今現在はちょっと品薄になっております」

 アルミ製のブランケットは、需要が高まり品薄の状態になっていました。

 能登半島地震で多くの人が困っているのは、飲み水はもちろん、手洗いや歯磨きといった生活のあらゆる場面で必要となる「水」です。そのため、水を使わない防災グッズも注目されているといいます。

 愛知県清須市の企業が手掛けた手のひらサイズの『携帯トイレ』は、容量が約1リットルあります。

 水やタオルを使わずに頭皮を清潔に保つという『ドライシャンプー』は、手袋の形をしたウェットシートで指先がしっかり頭皮まで届き、耳の後ろなども拭き取ることができます。

 水の確保が困難な中で使える『歯磨きグッズ』は、柔らかい厚手のメッシュシートが、口に入れやすい指サック型に加工されています。

女性客:
「一番はトイレ。トイレに困るという話が被災地から入るから、それは切実なんだと」

別の女性客:
「トイレが気になって見ていたんですけど、車とかにも置いておけるといいなと思って」

 能登半島地震で改めてその必要性を強く感じた防災グッズ。いざという時の備えが必要です。