#コールドゲーム 6月5日スタート毎週土曜よる11時40分~

TOPICS

INTERVIEW

中村俊介さん インタビュー

“愛こそすべて”如月の演説にドラマの
テーマが隠れている!?

先が読めなくて気になる!と話題の、オトナの土ドラ『#コールドゲーム』。本作は、隕石衝突の影響でマイナス45℃の氷河期に覆われた地球で、避難所として人々が逃げ込んだ学校を舞台に繰り広げられる、羽田美智子主演の完全オリジナルサバイバルストーリーだ。
第5話では、避難所第七支部の支部長の如月(中村俊介)の思惑通りに班長に選ばれた清掃員の黒崎(篠原篤)が、偽装家族を理由に木村隆(やす)を脅して副班長に任命、隆と家族を装う祥子(羽田美智子)たちを探るように指示をする。その第七支部では、賞品の牛肉をかけて一芸一能を披露する競技大会が行われたが、実は如月たちが優秀者の選別をするための大会で…。そんな中、木村家の長女陽菜(久間田琳加)は騒動を起こし懲罰室へ入れられ、長男の大輝(結木滉星)が陽菜の気持ちを察して励ますシーンも見られた。SNSでは「大輝くんめっちゃ優しい」「陽菜ちゃんの笑顔が見れてよかった」と話題になっている。

避難所・第七支部での支部長・如月雄一郎を演じるのは、昨年の『隕石家族』にも出演した中村俊介。穏やかで優しく愛に溢れる如月は避難所でも人気の存在だが、実は大輝が復讐に燃える相手であり、どうやら政治家時代には数々の悪事を働いていた様子!?そしてなんと祥子は元恋人、今はトランシーバーで密かに連絡を取り合う仲だが…。そんな如月役の中村に今回の役どころや、如月が抱く祥子への思いをインタビュー。また、サバイバルやネイチャー系の番組好きな中村に「もし地球に隕石が落ちて、氷河期が訪れたら何を持って行くか」というドラマと関連した質問もぶつけてみた。

これからどんどん
如月のイメージが崩れてきます

昨年の『隕石家族』に続いての出演ですが、台本を読んだ感想は?
最初にお話をいただいた時は、隕石が落ちたその後の話ということで、『隕石家族』の続編かと思いました。前回、羽田さんとは純愛カップルみたいな感じだったのに、今回の如月役はとても怪しげで、祥子さんともワケありの関係。とても因縁めいたものを感じています。
避難所では大人気の第七支部・
支部長の如月雄一郎さんですが…。
今のところ、「なんて素敵な人、頼りになる人なんだろう」と避難者のみんなに慕われてクリーンなイメージですが、これからどんどん如月のイメージが崩れてきます。実は、彼は相当な自信家で、「俺だけは絶対に生き延びられる」と思っていたのですが、ちょっと予想外の展開になってきましたね。
如月は祥子にトランシーバーを渡して、秘密の会話を続けています。
昔恋人だった祥子に少し気持ちが残っているのでしょうか?
たぶん、そういう気持ちは如月の中にあると思います。騙し、騙され、いろいろあった仲ではありますが、やはり彼女のことが好きだったし、またこんな形で出会えたのは逆に運命を感じているところもあるかもしれないです。トランシーバーを持たせて、「今度はどういう手で来るのか?」と、祥子の行動を楽しんでいる部分もあるのかな。欲しいものは絶対に手に入れるというやり手の祥子ですが、実際の羽田さんは大変おっとりとした方で、いつもニコニコしていて僕らはとても癒されています。

生きるエネルギーは、「人」

もし地球に隕石が落ちて、氷河期が訪れたら何を持って行かれますか?
僕は家でディスカバリーチャンネルのサバイバルの番組や、アニマルプラネットを観るのが好きで、特に無人島で何日暮らすとか、ネイチャー系が大好きなんです。なのでつい本気で答えてしまいますが、サバイバルに一番必要なのは「火」だと思います。僕はライター、ファイヤースターター、弓きり式の火起こしとか、火を起こすものは絶対にいくつも持って行きます。サバイバルの環境にもよりますが、最低限の火を絶やさずにいれば暖かく過ごせます。辺りの水も煮沸消毒して飲用にすることもできますし、焼かないと食べられないものも絶対にあるはずで、逆に焼けばとりあえず食べられるものはたくさんあるでしょうしね。
食料ではないんですね。
食料を持って行っても人は窮地に追い込まれたら、おそらくあるだけすぐに食べてしまいます。「何日間に分けて食べよう」などなかなかできないと思いますので、それよりは生きるための道具を持っていたほうがはるかにいいと思いますね。
生きるエネルギー、モチベーションになっていることは?
やはりドラマを観てくださる方、応援してくださるファンの方がモチベーションになりますし、家族でも友だちでも本当に「人」を大切にしたいです。今はなかなか実家にも帰れなくて、親とは電話やメールでのやりとりはあっても会うことができない。そんな中、離れている人たちにテレビで元気な姿を観てもらえるのは、改めて幸せな仕事だと思います。今回のコロナ禍ではないですが、天災も含めて、いつ何が起こるか分からないですし、避難所のセットも妙にリアル感を感じます。ますます、人の繋がりが大切な時代になってくるのではないでしょうか。
現場でも、木村家の皆さんが障害物競争で一致団結していたり、いつもワイワイ賑やかにやっていたりと、人の繋がりを感じます。一方、僕はいつも一人のシーンか、秘書と悪だくみをするシーンなど、今回はドラマの陰の部分を担当しているので、ちょっと木村家の皆さんが羨ましいですね(苦笑)。

「愛こそすべて」如月の演説に
ドラマのテーマみたいなものを感じる

視聴者の皆様に
メッセージをお願いします。
まず、この避難所で誰が生き残ることができるのか? そして、如月のメッキがだんだん剥がれてきて、「あのお方が、まさかこんな!」みたいなシーンもありますので、個人的にはそういうところも楽しみにしていただけると嬉しいです。そして、木村家がどのようなエンディングを迎えるのか、最後まで興味を持っていただければと思います。
如月さん、根っからの悪人ではないような気もするのですが…。
最後はとんでもないことになりそうなので、お楽しみに(笑)。続編があれば、改心して木村家に転がり込んで一緒に生活をしたいです。如月は一貫して、「愛こそすべて」という演説をしてきましたが、如月の演説に、ドラマのテーマみたいなものが隠れているような気もするんです。