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いよいよ終盤戦へ! 見る人へ「生き方」を問うセリフに感動!?
“顔だけ”じゃない! 神尾楓珠を見逃すな!!
“10月期No.1のダークホース” “おっさんずラブ並みにタイトルで損してる”
とSNSで話題騒然!の「顔だけ先生」。
『常識にとらわれず、本質を突く遠藤(神尾楓珠)のセリフが痛快』(毎日新聞)
『生徒たちが自分の道を見つけていく様子が爽快』(朝日新聞)
と大人たちにも評判のドラマも、いよいよ終盤へ。
それを支えるのは、何といっても神尾の徹底した役作りだ。クランクインにあたり「僕の力で台本以上に面白くできたらいい」とコメント。さらに「セリフの中で核心をつくことがあるが、さらっと言っているように意識している。深いことを言っている、それを出さないのが遠藤という人」と話していた神尾。その言葉通り、何気ない遠藤の一言に、説得力を持たせられる神尾だからこそ、見る人の心に沁みるのだろう。
目ヂカラ世界遺産、国宝級イケメンと評される神尾の“顔だけじゃない”凄さを、後藤勝利プロ
デューサーに聞いた。
ドラマプロデューサーが語る
<顔だけじゃない!神尾楓珠>

クランクインから遠藤に!
第2話で、長谷川慎演じる園芸部の部長・朋也が、キモいダサいなどとイジメられたため男前コンテストに出たいと亀高先生(貫地谷しほり)に相談をしているシリアスなシーン。真剣な話をしている傍らで、お構いなしにピンポン球を拾い続ける遠藤―――

「撮影初日に撮られたこのシーン。特にト書きにも書いていないので、好きなことに全集中、教師らしい事は一切しない遠藤のキャラクターを神尾さんはこう体現したか、と一瞬驚きましたが、監督はじめみんなが納得しました。
また、『貫地谷さんが芝居の一挙手一投足を見逃さず受けてくれるのが分かって良かった』と神尾さんが言っていたのも印象的でした。
ある意味、このシーンで、遠藤のポジショニングが決まり、神尾さん貫地谷さんの信頼関係が生まれたからこそ、“顔だけ先生”の世界観が生まれたと言っても過言ではないでしょうね。」

座長としての意識
3話のクライマックス、遠藤先生と亀高先生の言葉を受けて、櫻井海音さん演じる大輔が海でむせび泣くシーン。諸般の事情で、撮影が早朝から結構なテンポで進んでいたのですが、それでは櫻井さんが気持ちを作りづらいのでは?と、神尾さんが原監督に相談。30分ほど撮影を中断しました。
その間に、気持ちを作り直した櫻井さんが披露したお芝居は、読売新聞さんで「神回」とまで言って頂きました。
よく取材で神尾さんは『3年A組の時の菅田将暉クンは、生徒たちが芝居をしやすいように、いつも振る舞ってくれた』と話していますが、そんな神尾さん自身が、いまや同じように立ち振る舞っていると思います。

スタッフ目線も兼ね備えた神尾さん
先週放送の第7話では、ラブホテルで課外授業を行った遠藤先生。亀高先生の勘違いから、正拳突きをされる所までは、台本通りなのですが、原監督の提案で、鼻血が出て鼻にティッシュを詰めたままのシーンに。ドライ(芝居を固める段取り)中、国宝級の顔が見られないのは、もったいないなぁと思っていた私の気持ちを察したかのように、決め台詞の前には、鼻血が止まった事にしてティッシュを捨てに行き、決め台詞は顔を出して言う芝居にアレンジした神尾さん。
監督の提案を受けた直後に、様々な角度から考えてお芝居を出来るのも、神尾さんならでは、です。

アクシデントにもさらりと対応!
9話のクライマックスシーンは、これまでの放送で、一番遠藤と生徒の掛け合いが多く、その部分だけで台本が11ページほどあったんです。それだけでも大変なのに、当日、手違いで神尾さんにだけ完成前の台本データが渡っていた、というハプニングが発覚して。一時は撮影を中止するしかないと考えていたんですが、神尾さんは『10分下さい』とだけ言って、完成版の台本を10分経たずに覚え直してきたんです。
文句も言わずあの短時間で膨大な量のせりふを完璧に仕上げてきた神尾さんのプロ意識には感心しましたし、責任感の強さを改めて感じた瞬間でした。

遠藤先生ではなく、神尾先生な一面も
なんでも出来ちゃう神尾さんですが、実は、泣き芝居が好きじゃないという一面も。撮影の日は、朝から「泣かされる日だ…」と気分が憂鬱になるそうです。最終回、遠藤先生が涙するシーンがあり、カット割の都合で3回泣いていただいたのですが、3回とも1発OKのいつも以上に完璧なお芝居でした。
以下は、後藤の推察です。
その日の撮影で、見せ場であるにも関わらず、セリフが入っていなかったり、爪痕を残そうという気概が感じられない生徒が何人かいました。そんな生徒たちに、苦手な事もサラッとこなす背中を通じて、何かを伝えようとしていたのかな?と想いました。そんな神尾さんの横顔は、名実ともに先生そのものでした。