人物紹介

1月28日(火)更新

山口馬木也さん	(久保田優作役)

――仕事は出来るものの、掴みどころのない雰囲気も漂う優作。山口さんは、弁護士という役柄を演じる面白さや、その職業ゆえに一個人としての気持ちを表現することの難しさを語ってくれました。

『弁護士を演じていると誇らしい気持ちに』

 弁護士役は以前、1回だけ演じたことがあります。ただそのときは、職業がそんなに強調される設定でなかったので、自分としては今回がほぼ初めてのつもりです。専門的な法律用語を含んだセリフを言ってますが、すごく誇らしい気持ちになるんですよ(笑)。決して優作は上からものを言う感じではないんですが、自分の得た知識や学んできたことを駆使しながら、人にアドバイスをするのって気持ちが良いものですね。それに役柄とは言え、「先生、先生」なんて呼ばれることも、ちょっと気持ちが良いんですよ(笑)。

 この枠の作品に出演するのは「紅の紋章」(‘06)以来ですが、当時はセリフに苦労したんです。今回も職業柄、状況を説明するようなセリフが多いんですが、「そういう仕事なんだ」という前提があるので、苦ではなくて。それと専門用語を多用するセリフって、どうってことない言葉をあえて目立たせて言うと、思いもしないテンポ感が生まれて面白いんですよね。毎回のように「今回の案件は…」と言っているうちに弁護士っぽい話し方や、口調が分かってきたし、ときにはアドリブなんかもポッと言えるようになりました。そんなときは「少しは弁護士役が馴染んできたかな」と思っています。

 優作という人物に関しては、導入部はいろいろ悩みました。夏希さんとの出会いの仕方も決してほめられたものでないし、台本の表現で「何かが欠けている」と書かれていたんです。その何かとは何なのか…。やっぱりすごく気になるじゃないですか(笑)。プロデューサーや監督を始め、スタッフさんとの打ち合わせでもそのことを聞いたら、「う~ん」と明確な言葉をもらえなくて(笑)。クールな神谷先生との違いを出さなくてはいけなかったし、どうすればいいか考え、最初のところでは軽さというかライトな感じを大切にしました。話がどんな風に展開するか分かりませんでしたが、ノリの良い感じにしておけば話の流れでキャラクターをいかようにもアレンジできる気がしたので。

『夏希に影響を受けて変わっていく様を』

 昼ドラは毎日の放送で、3カ月みっちりありますから、優作を成長させてもいいのかな、という気持ちもあります。それは誰かに影響され変わっていくということですが、誰かと言えばやっぱり夏希さんですよね。優作は優秀だし、基本的には“正義の弁護士”だと思うんです。でも長く仕事をしていれば、クライアントを勝たせるために卑怯なこともしたはずです。弁護士を続けていく中で、自分なりの“哲学”も出来たでしょう。それに「何かに欠けている」という部分に通じることかもしれませんが、持ち込まれる案件を楽しみ、軽薄というか上っ面というか、どこか弁護士という仕事に正面から向き合ってない気もしたんです。そんな自分の価値観を覆してくれたのが夏希さんなんですよ。彼女は「100万円を支払いました。以上で解決です。」でなく、お互いの心に傷が残らないような方法でいろんな案件を解決していきます。自分でも気づいていないうちに「モメゴトは人を幸せにする福の神」ということを実証しているんですよね。そんな彼女を見て、知らず知らずのうち優作の生き方が変わっていく、という風に演じていければいいなと思っています。

 優作の夏希さんに対する気持ちは…、やっぱり愛ですよね。ただ出会いが出会いですから(笑)。夏希さんが「絶対に(優作と)付き合うことはない!」と言っているのも知っているし、優作ぐらいの年になれば諦めることや忘れることも出来ると思うんです。ただ、最初は割り切ったつもりでいても、毎日夏希さんと接し、彼女の頑張る姿も目に入りますよね。すごい努力家だということが分かり、影響も受けて。さらに夏希さんも自分の仕事ぶりは認めてくれていることを感じているので、どんどん愛しさが増しているところだと思います。白石(美帆)さんとも二人の関係性をどう演じていこうかとよく相談しています。

 弁護士事務所が舞台で、弁護士という役柄だけに、同じ職場にいる人を好きになった気持ちを表現するのは、実は結構難しいですね。というのも案件について打ち合わせをしている場面などでは、基本的には案件に打ち込まなければいけませんから。そこで「夏希さんっていいよな」という気持ちを優先させたら、この作品が伝えたいメッセージが薄れてしまいます。だから優作の恋心は隙を狙って表現するしかありません(笑)。仕事の最中で、ビシっと決めるところに夏希さんがいたら、「どうだ!」って内心ではナルシスト気味にアピールしているんですよ(笑)。

『このビジュアルもありだと思ってます(笑)』

 優作のビジュアルに関してはいろいろ意見があるでしょうが、どうしてもこの作品に入る前の仕事の関係で髪を切ることができなかったんです。ぜひそのことだけは書いておいてください(笑)。他のキャストの皆さんに比べ、自分一人だけ顔が濃すぎるんじゃないか、というのも不安だし(笑)、自分でもこんな感じでいいのかなと思ったんですけど、たまたま知り合いを通して弁護士の先生に会う機会があったんです。そうしたら優作と同じように“ロン毛”でうっすら髭も生えていたんです。そのとき「あ、優作がいた!」とちょっとだけ安心しました(笑)。

 7年ぶりにこの枠の作品に出演して思うのは、前作のときは分かっていないことが多かったなということ。それは少し前の自分を振り返るといつも思うことですが。前は役のことを考え過ぎて、こうあるべき、こう演じたいという思いが強すぎて、周りが見えていなかった気がします。作品を作るということはチームでの作業ですから、独りよがりで芝居のことだけ考えていればいいというものではないんですよね。そういうことは以前に比べれば分かってきました。今回、前作の演出を担当されていた杉村(六郎)監督と久しぶりにご一緒していますが、少しは成長したところを見せたいと思ったんです。でも未だにカメラのことを考えずに、自分の立ち位置を間違えてしまったりして。「前のときと同じミスをしているじゃないか!」なんて監督に怒られています(笑)。そんな風に現場で叱ってくださる方なんていないんですよ。だから監督に怒鳴られるのが、ちょっとうれしかったりするんです。

――最後に“モメ福”クエスチョン。山口さんが大切にしている言葉やモットーはありますか?

 以前、俳句の会で「日々の常 これ新しきと 桜咲く」と詠んだことがあります。意味は毎日同じような日常を繰り返していても、今日という日は新しいんだよ、と教えてくれた桜がいた、というものです。この俳句を作ったとき、「日々これ好日」という言葉を思い出したんです。毎日が良い日である、すなわち1日1日が最上でかけがえのないものだ、という意味ですが、この言葉が自分の中でふんわりと良い匂いがして、好きですね。

昼ドラ公式Twitter

  • (1970.01.01 09:00)
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今回のモメごと

  • クランクアップ!
  • 星 由里子さん(椎名 春江役)

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  • 湯江 健幸さん(神谷 健一役)