三重県で2018年8月、男子高校生が自殺した問題で、県は遺族側からいじめの調査が不十分との申し出を受け、21日、新たな第三者委員会を設け再調査を始めました。

 いじめ調査の新たな第三者委員会は、弁護士ら有識者6人で構成され、21日は会議の冒頭、自殺した男子生徒へ黙とうが捧げられました。

 2018年8月、三重県の県立高校に通う当時高校1年の男子生徒(16)が自殺した問題では、県が弁護士らで作る「いじめ対策審議会」で調査し今年3月、いじめと自殺に「因果関係があった」とする調査結果をまとめました。

 しかし遺族側が調査結果について「加害者とされた生徒に聞き取りができていない」として、再調査を要望していました。

いじめ調査第三者委員会の庄山委員長:「調査した案件を再度調査しなおすので、調査には困難を伴うと思う」

 新たな第3者委員会は今後、男子生徒の遺族から話を聞いた上で、調査の方法などを検討していくとしています。