愛知県の大村知事は2日の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大について「事実上、第3波が来たのではないか」という認識を示しました。

 実際に愛知県の感染者数の推移を見ると、4月の第1波の頃は1日当たりの感染者は20人前後でした。それが7月後半から一気に増えて、第2波となりました。

 そしてここ数日は、10月31日に97人の感染が判明するなど、増加傾向にあることが分かります。なぜこのタイミングで増え始めたのかについて、専門家に聞きました。

 愛知県がんセンター病院の感染症専門医・伊東直哉先生は、「気温や湿度が下がりウイルスが活発になっている」と話しています。その上で「うがいや手洗いなど基本的な感染対策を徹底する必要がある」としています。

 11月になり、忘年会などの季節も近づいてきますが、伊東先生が提唱する会食で注意すべきポイントもまとめました。

 1つ目は「少人数で短時間の会食」にする。2つ目は「ふだん一緒にいる仲間」で行う。特に、不特定多数の人が集まるような場所は避けることが重要だといいます。3つ目は「飲みすぎないこと」。お酒に酔うと気づかぬうちに大声になるなど、リスクが高まります。

 この時期、お鍋などを囲むこともあるかと思いますが、箸や食器などを共有しないように気を付けることが大切だということです。