その年の世相を表す、師走恒例の「今年の漢字」が発表され、やはり新型コロナに関連した「密」に決まりました。「密」室で行われた政治判断や、芸能界の「密」会報道など、密という字は色々なところで使われました。

森清範貫主:
「日本中の人々が、菌(ウイルス)の撲滅に努めていただきたい」

 世界中が新型コロナに翻弄された1年。みなさんの今年の漢字も、やはりコロナに関連した物なのでしょうか。街で聞いてみました。

19歳の男子大学生『買』:
「自粛があって外に出られないので、いっぱい色々な物を買っちゃったので。ジャケットを買ったときに、それが結構昔のやつでやっと見つかったという感じで、そのまま買っちゃった。20万円くらいです。バイト3か月くらい貯めて、やっと買ったという感じです」

小学2年生の女の子『楽』:
「(Q.大変な1年だったと思うけどどうだった?)全然平気。だってばばがいるから」

女の子の祖母『愛』:
「愛がないと全てのことができないと思います。(孫は)何でも相談してくれますし、叱ってもおばあが1番好きと言ってますので」

 新型コロナによる外出の自粛で家族で過ごす機会が増え、絆の大切さを改めて感じたそうです。続いての方は…。

60代の男性『苦』:
「今は『苦』の状態じゃないかなと。今、就活をやっているんですけど、なかなかね。コロナ関係で(退職した)。事務関係を目指しているんですけど、難しいですね」

 その他にも『禍』や『疲』など、新型コロナを思い起こさせるネガティブな意味を持つ漢字が多く出る中、時短営業の要請エリア内に店を構えるスナックのママは…。

スナックのママ『忍』:
「忍耐の『忍』。本当に忍耐ですね。お餅も買えない。『忍』って上が刃で下が心。心臓に刃を突き付けられても、まだ死ねないから」

 時短営業などの影響で、まさに胸に刃を突き付けられた様な状態だそうでした。

スナックのママ:
「一生懸命ね対策をしているんですけど、みんな最初にこういうところからうつると言われるじゃないですが。うちらがウイルスじゃないのに…」

 さらに栄4丁目の居酒屋では…。

居酒屋の担当者『初』:
「『初』という字を選ばせていただきました。時短営業とか要請がありまして、初めてのことに本当に戸惑ったことも多かったんですが、いい意味で考えれば初心に戻れた1年でした。今までの(お客さんが来てくれる)ありがたみを忘れずに、商売させていただかないといけないなと強く思えた1年でした」