吹奏楽部は楽器持たず甲子園へ…演奏も大声も「禁止」 春のセンバツで応援団が挑んだ新しい応援のカタチ
春のセンバツ、県立岐阜商業の初戦が23日に行われました。新型コロナの影響で、今年は応援の仕方も例年とは変わった形になりました。
23日に初戦を迎えた県岐商。ひと席ずつ間隔をあけて座る応援団。座席には貼り紙も…。2年ぶりとなった今年のセンバツ。観客数を5分の1に減らすなど、コロナ対策をした中での応援となりました。
甲子園といえば、ブラスバンドの応援が名物ですが…。
23日午前4時、岐阜市。甲子園球場に向けバスに乗り込む吹奏楽部の生徒たち。しかし…。
(リポート)
「今年は楽器を持たないまま、バスに乗り込んでいきます」
今回のセンバツはブラバンの応援が禁止され、楽器を持たず応援へ。
吹奏楽部の小島部長:
「(Q.楽器を持って演奏したかった?)そうですね、吹奏楽部の応援があってこその野球だと思うので、向こうで演奏できないのは残念ですね」
楽器での演奏が禁止されているため、会場では…。
(リポート)
「皆さん、応援は声を出さずに、スピーカーから流れる音楽に合わせてメガホンで応援しています」
事前に収録した10曲を順番にスピーカーから流して応援する形となりました。
小島部長:
「めちゃめちゃ楽しいです。会場の臨場感は感じられるので、良い試合になればいいなと思っています」
県岐商名物の女子生徒による応援団も、今回は声を出しての応援はできないため、声は出さずに太鼓とメガホンを使って観客を盛り上げます。
応援部の若原団長:
「野球部員に届くのは、声が出せないならメガホンの音だと思うので、みんなで力強くメガホンを叩いて届けたい」
そんな中、試合は息詰まる投手戦に。県岐商、再三にわたりチャンスをつかみますが…。大会ナンバー1ピッチャー市立和歌山の小園くんから1点を奪うことができません。
そして0対0で迎えた9回ウラ。1アウト1・2塁のピンチ、センター前へのサヨナラヒットを浴びて1-0。県岐商は初戦で敗れました。
鍛治舎監督:
「最後の最後で詰めが甘かったですね。夏が楽しみだなと思います」
高木主将:
「春みんなで日本一を取るのを目指してたんですけど、こういう形で負けてしまったので、もう一回夏しっかり戻ってきて、次は自分たちらしい野球で勝ち上がりたいなと思います」