
愛知県弥富市の中学校で2021年11月、3年生の男子生徒が刺殺された事件で、名古屋家庭裁判所は、逮捕された同学年の男子生徒(15)の少年院送致を決定しました。
男子生徒(15)は2021年11月、中学校の校舎内で、同学年の男子生徒(当時14)を包丁で刺して殺害したとして、名古屋家裁に送致されていました。
名古屋家裁は、観護措置や刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置で、男子生徒の心理状態などを調査していましたが、23日に開かれた少年審判で少年院に送致することを決定しました。
名古屋家裁は、男子生徒の動機について「進路で不安感を強めるなどしていた上で、かねてより嫌っていた男子生徒を殺して捕まれば、辛い現状から切り離されると考えた」と指摘。
「動機は少年の発達上の特性が顕著に影響していて、当時14歳という年齢を考えると少年院での矯正教育が相当」として、検察官に送致するいわゆる「逆送」で刑罰を科すよりも、少年院での再教育が必要と判断しました。